2009年2月5日木曜日

読書は湯船で…

湯船につかる入浴はほぼ週に3回。
風呂の退屈さに耐えられないので、
たいていじっくり読書しながら入る。

風呂読書には、既に文庫になっていて、
多少濡れても買い直せて、
しかも難解だったり、長かったり、
日常生活とは離れた内容が向いている。

荒唐無稽にしか思えなかったカフカの「城」も、
愚かに転がり続ける若者の悲劇を
描いたケルアックの「路上」も、
難しすぎて挫折しそうだったフォークナーの
「響きと怒り」も…
すべて風呂の中だけで読了した。
風呂で読む物は風呂の時間にしか読まない。

分厚い本に望むときは、風呂でしか読まないのに、
いったいいつ読み終えるだろう…と思うが、
1ページをめくり始めると、
あとは、気づいたら読み終わってる、の世界。

風呂で何かをし始めたのは高校生ぐらいからで、
その頃は主に勉強だったのだが…
じっくり集中して物事を考えるのにぴったりなのだ。

今はドストエフスキーの「死の家の記録」を
読んでいて、1部が終わり、
ちょうど6割ほど読了したところ。

獄中体験と人間観察の記録であり、
後に生まれる作品の礎ともなる重要な作品だ。
題名を聞くと暗そうな作品だが、
そんなにシリアス一辺倒ではない。

囚人だけではなく誰もが持っているキャラクター、
人の弱さやずるさや多面性や賢さなどを、
鋭い観察眼で、冷静に描写されている。
しかも、クリスマスの演劇イベントのシーンなど
大変に面白いのだ。

今は週にトータルで4〜5時間程度になってしまった
貴重な読書時間。既に風呂がメインの図書室かも?
通勤時間も短いので通勤時に読んでいるものは、
なかなか読み終わらないし。

しかし、読書はあくまで読書。

人と会って話すことや、取材なり旅行なり、
現場に行って体験することに勝る時間はない。
運動にだって時間を割きたいしね。

ということを知った上での本好きでありたいね。
ただの本オタクなんて人生はつまらないしね〜

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