2009年9月30日水曜日

ペルー旅行のこと(6・マチュピチュ到着)

まだ、マチュピチュに向かうバスの中。

途中ランチに寄ったところで、私の隣に
若いかわいい男の子が乗り込んでくる。
ペルー人。
だけど、誰なのか分からない。

補助席さえ埋まっているのに、
バスはさらにぎゅうぎゅうになった。

こういうの何の説明もないんだよ。

そんで、普通の住人が、
「ちょっと○○まで行くから、
乗せてって~」みたいなことが、
アジア各国でもそうだし、ここペルーでも、
普通にあるからすごい。

でも、彼はドライバーの交代要員だった。

「Are you a  driver?」と聞いてみたのだ。
これはさすがに分かったらしい。
簡単なスペイン語も使ってしゃべってみた。

そうして、山道が険しく、細く、断崖絶壁になると
そのかわいい若手ドライバーがハンドルを握る。

もし、ここで不測の事態に陥れば、
何千メートルの山肌を転落していく。

外を見ると、リアルに、
地球の上を移動している実感が、
ずどんとからだに響いている。

自然が怖いことは、
本当に小さな川一つでも、
一本の草にだってとてつもない力があることは、
田舎育ちの自分は、よくわかっているつもりだった。

でも南アメリカ大陸は、また違う意味で、
大きすぎるし、圧倒されてしまった。
水がとてもありがたい、
というのも日本と違うことのひとつ。

朝から、走って走って、午後3~4時ごろ、
山岳鉄道に乗り換える。

そこでやっと、英語が話せるガイド登場!
フレディーという、
古いロックスターと同じ名前の男。
とても分かりやすい英語を話す。

最初から、自分を覚えてもらうためにも、
フレディー、フレディーと呼んで、
近くをついて回って仲良くなる。

そんなことをしなくてもアジア人なんかひとりだけだし、
ピンクのフリース着てるし、
小さいし、目立ちまくりだったんだけど。

マチュピチュ村につく。
すっかり夕刻。

宿を順に手配してもらい、
夕飯までふらふら遊ぶ。

カフェの店員さんと仲良くなり、
日本語を少し教えてあげる。
「いらっしゃいませ」
「ありがとうございました」は知ってたので、
「おいしいごはんありま~す!」ってのを
教えてあげた。

夕飯をツアーのみんなで食べたあとも、
(こういうときも、ひとりごとさえ、
英語で言わないと誰にも通じないのだ!)

また仲良くなった店員のいるカフェで遊ぶ。
踊りに行こうといわれたけど、
翌朝早いので軽く飲むだけにする。

ガイドのフレディーもなぜか近くにいたので、
ふたりきりで話した。
旅のこととか仕事のこととか‥。
32歳でガイド歴は7年。
英語の勉強のしかたとか、
「私は毎日使う機会がないから、ちっとも上手にならない」ってこととか、
今は独身で、マチュピチュの近くに一人暮らし。


もっと長く滞在して、
仲良くなりたかったな。
マチュピチュの家にも行ってみたかった。
でも、きっともう二度と会わないね。

ここの若い人が、ふだんどんな暮らしをしているのか、
どんなことを考えてるのか、
本当はもっともっと知りたい。

そして、知れば知るほど、
人って、どこの国の人でも、
心から交流すると、
共感したり、合わない部分があったり、
本当に、日本人同士と同じだなと思う。

でも、そんなことを発見することが、
面白いのだ。

しかし最後に、
フレディーの口から衝撃の事実を知る。
今日断崖を運転したドライバーは、
初めてのドライバーの仕事だったらしい。。。
。。。聞きたくなかった。
ん~無事で良かった。

翌朝は、3時45分に起きて、
山を登り、遺跡を見る。
もちろん英語チームは
フレディーがガイドをしてくれるのだ。

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