入浴読書で読んでいた「死の家の記録」は
もうまもなく読み終える。
物語のラストの方、
「八、仲間」という章のなかで描写される、
アキム・アキームイチについて。
彼は監獄に送られたにも関わらず、
すっかり自宅のように道具類を設えて、
また自分のペースで心を乱さずに暮らす。
もろもろの事件に対しても、激情したりもせず、
平穏に、まるで自宅にいるようなのだ。
ということである。
いつも、こうありたいと思う。
たとえどこで、何をすることになっても。
病気の親につきそって別のところに住むとか、
仕事や家を失って公園が家になっても、
監獄に行くことがあっても、
(人の運命は分からないから、罪を犯さずとも
ある日突然冤罪の嫌疑をかけられて、
疑いを晴らせないまま…という人生も
可能性としてはあるのだ。もちろん、
犯罪を犯してしまうという可能性だってなくはない)
ホテル暮らしになろうとも、
豪邸を建てて住むような暮らしになっても、
とにかくどんな風に環境が変わろうと、
人に迷惑をかけない範囲で、
その場所のルールを守ったうえで、
自分のペースで、まるで自分の家にいるように、
普通に小さな幸せを見つけながら、
楽しく暮らしたい、と思っている。
しかし、そういう人は端から見ると、
ものすごく腹が立つんだそうだ。。。
なんとなくその端から見ている人間の気持ちもわかるよなあ。
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