2009年4月27日月曜日

雑記

洗っても洗っても消えないしるし。
その日、すべての記憶とともに捨てたはずが、
急にリアルに浮かび上がる、
あの一日の手触り。

暗い廊下を進む夢を見ていた。
どのくらい眠っていたのか、
長くてどこにもたどり着けずに、
ただただまっすぐだった廊下。

目覚めたベッドの上で、
記憶はすべて乾き、
風に吹かれて流れていった。
もう泣くことはできなくなっていた。

今日私は、記憶の中のあの木の下に立って、
手のひらを合わせる。

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