2010年2月8日月曜日

若く荒削りなものは、もう、作りたくても作れない。

若いときになぜ、
上手く自分が表現できず、
仕事では、やりたい形や思いが
あってもうまく形にならず
認められるのに時間がかかり、

傷ついたり、上の人から押さえつけられて
悲しい思いをしたり、
そんなことを繰り返していたのが、
今なら、とてもよく分かる。

若いクリエイターやスタッフ、
今も、クレバーな人もセンスのある人もたくさんいるし、
アイデアがいっぱいの人、努力家の人、
みんなキラキラして、光っている。

でも年齢を経た説得力は持っていなくて、
長くやってきた勘やキメのタイミングも
あいまいで、少し甘いな、ということが、
ミドルエイジから見ると透けて見えてしまう。
どんなに飾っても、隠しても、くっきり。

ここを経ていくしかないんだ。
5年、10年、継続すればスタイルができて、
少し話を聞いて貰えるようになるから、
と思います。

ジムのインストラクターでも、
30代から40代の先生は、
心の底から、本気でメニューのメソッドを
惜しげなく与えてくれる。
でも若いインストラクターは余裕がなくて、
時間内で必死にメニューをこなす感じだ。
必死でかわいいけど、お金が取れるようになるまでに、
もう少しかかるね、という人も何人かいる。

ほんとそこはみんな同じなんだよね〜
だから、今はただ、毎日丁寧に
与えられたことと自分なりの工夫を
繰り返していけばいいんだよね。


まあ、私も、この制作の仕事20年もやってて、
目をつぶっててもできるからって、
手を抜くのもいけないけど。

いずれにせよ、
若さゆえの荒削りも、
円熟の芸もそれぞれいいね〜と思います。
いろんな人がいて、
いろんな過程があるから楽しいんだよね。

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