2010年10月5日火曜日

「気狂いピエロ」再び

ものごとが、予定通りにいかない。
延期になる仕事もあるし、
生活の中でもタフなことは多い。

でも気持ちを立て直して、
またここから再スタートしなくちゃ!

久々に「気狂いピエロ」のDVDをちょっと見た。
根源的にある、人のわかり合えない淋しさを、
こんなに残酷に描いていたなんて…

登場人物は狂気に取り付かれ、
起こる事件は過激、
逃れられない一時的な逃避行、
不安定な精神と裏切りと嘘、演技。
しかし、平穏に見える普通の身近な人生も、
実はこんな風に綱渡りしながら、

時には深い人の孤独を
残酷に突きつけられながら
綱渡りしているんじゃないか。

そういうことを考えながら見たりする。

ちなみに「気狂いピエロ」は、
マイベスト映画トップ10に入る作品で、
(たぶんプロフィールにも入れているけれど)
何度見ても何かを心の中に残してくれる。

たいていひりひりするような、
人の闇の深さをさらに掘り返される。
揺さぶられ、どんどん苦しくなるのに、
美しいものをそこに感じる。
とにかく、ひとことでは表現できない
不思議な映画である。

映画の、手法の点や映像効果なんかのことを
専門的に勉強していないから、
偉そうなビジュアル論なんて語らないけど、
絵はいつも、とてつもなく痛くて寂しくて美しい。


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