外でバリバリ活動する最終日。
午前中にジムでヨガとバレエレッスンを受けて、
お昼に仕事の打ち合わせ1件を駅近で済ませて、
新宿へ。
チケット購入していた映画「ノルウェイの森」を見る。
本に出会ったのは、ちょうど登場人物たちと
同じ年齢の頃で既に、その頃の記憶のディテールは
忘れかけていたのだけど。
まるで自分が20歳の頃のような気持ちに、
すっと入っていけたのがすごい。
その頃にしていたシリアスな恋愛のことや、
不確定な未来、希望だけで突っ走れず、
何かしたいのに空回りばかりするもどかしさ、
センシティブな世代ゆえの胸が張り裂けるような苦しさと
同時に存在した、唐突で嵐のような圧倒的な出来事と、
喜び、哀しみ。愛と憎しみ。
そういうものが、ストーリーに重なりながら
ゆっくり記憶から呼び戻されてゆく。
70年代のファッションに身を包んだこともなく、
当時の音楽もリアルタイムで聴いたわけでもないのに、
自分がその中にいた、そんな気がした。
映像、若い世代の発する生と負の力、音楽、すべてが
美しく残酷だ。
私たちは、良きにつけ悪しきにつけ、
この面倒な時代を乗り越えて、
40代になったんだな、と
昔を思って少し(や、結構がつんと)泣いた。
出版から歳月が経ち、よけいなざわつきが去った後に、
こんなにも美しく哀しい映画が作られたこと、
素晴らしいと思った。
一年の最後をしめくくるのにいい映画だった。
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