2010年12月9日木曜日

青山円形劇場へ


「ア・ラ・カルト2」を観に行く。
お芝居好きで詳しい友達と一緒。

高泉淳子さんのお芝居は
昔から好きだったのに生で見ていなかったので
とうとう見られて感激だった。

しかも、その特殊性にハマると噂の
「青山円形劇場」初体験!
ここは本当にすごく良かった。
音響や役者との距離、
円形が形作る空間の特殊な一体感、
今さらだけどここでやるなら
少し高くても納得できる気がする。

ゲストは近藤良平という最近ブレイク中のダンサーで、
独特だけど、めちゃキレが良くてかっこよかった。
演技はかなりきつそうだったけど。。。
そして、最後に暖かい気持ちで
劇場をあとにできたのは良かった。

最近、重い内容はきついなと思うだろうから。

楽しい時間ではあったのだけど、
もう昔のような気持ちでは「演劇」を
見ることができなくなっている自分は
ごまかしようがない。

それは感受性が鈍くなったとかではなくて、
過去のパートナーが劇団の音楽監督をやっていたこともあり、
宣伝とか準備に協力したり、
そういうサークルの延長みたいな事を、
30すぎてもやっていた。

そういうことに参加することも
もうないだろうし、元々自分に
演劇をやりたいという気持ちは
さほどないのだけれど、それでも、
帰り道には少しぐっときて夜空を見た。

40代にもなると、社会に組み込まれて、
もう、例えば今の責任をすべて投げ出して、
すぱっと全身でやりたいことに向かうなんて、
既にできないのだと、
そういうことを受け入れること、
潰えていく自分の可能性を、
失って行くいくつもの分岐点を、
黙って受け入れていくしかない淋しさは、
とても重く、きつい現実だ。

それは誰もが、どんな形であれ、
経験していく。

現実の自分を受け入れ、
時には陰で泣きながら、
年を取っていくのだ。

それはちっともかなしい事じゃないし、
むしろ肩の荷物が、少しづつ軽くなっていく。

今の自分に、ちゃんと居場所があって
果たすべき責任があって、
自分らしく生きていれば、
どんどん、幸せになっていけるはずだ、
と信じていこうと思っている。

しかしやはり、残された時間がどんどん
なくなっていくことは、とても寂しい。

心なしか、みっちり語ってしまったけれど、
この辺で。

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