2010年4月12日月曜日

きっと、私にしか話せないのだろう。

あとからあとから溢れる、
弱音や、日々の生活のこと、
これからの不安や、自分ががんばっている事。

週末、父からの電話を取ったら、
たいていずっと、
その話に相づちをうつことになる。
私にはそれだけしかできないから、
ずっと聞いて相づちを打ち、ただ褒める。

人がずっと生涯を通して幸せに暮らすことが、
いかに困難なことか、
そういうことを考える。
お金の不安はなく、家があり、
子供は優しく、孫もいる。

幸せなはずなのに、
でも年を経てからの幸せは
人との比較ではもう得られない。
その人が戦いながら育んできた強さで、
常に獲得し続けていく物だ。

感謝はしているけど、
父のことを弱いなと思うし、
ああ、男だなと思うし、
愚痴っぽいところが嫌いだ。
でも家族だから、最後まで面倒を見るしかない。

そして、私という存在が、
父のほっとできる場所にはなっているはず。

私自身が、子供もなく、
生きて稼ぐ目的を見失いがちな日々で、
父の存在は、自分をこの世界につなぎ止める
もやいになっていると思う。
少しは感謝をしよう。

春になって、生活は少し落ち着いた。
まだまだいろんな変化についていけていないけど。

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