あとからあとから溢れる、
弱音や、日々の生活のこと、
これからの不安や、自分ががんばっている事。
週末、父からの電話を取ったら、
たいていずっと、
その話に相づちをうつことになる。
私にはそれだけしかできないから、
ずっと聞いて相づちを打ち、ただ褒める。
人がずっと生涯を通して幸せに暮らすことが、
いかに困難なことか、
そういうことを考える。
お金の不安はなく、家があり、
子供は優しく、孫もいる。
幸せなはずなのに、
でも年を経てからの幸せは
人との比較ではもう得られない。
その人が戦いながら育んできた強さで、
常に獲得し続けていく物だ。
感謝はしているけど、
父のことを弱いなと思うし、
ああ、男だなと思うし、
愚痴っぽいところが嫌いだ。
でも家族だから、最後まで面倒を見るしかない。
そして、私という存在が、
父のほっとできる場所にはなっているはず。
私自身が、子供もなく、
生きて稼ぐ目的を見失いがちな日々で、
父の存在は、自分をこの世界につなぎ止める
もやいになっていると思う。
少しは感謝をしよう。
春になって、生活は少し落ち着いた。
まだまだいろんな変化についていけていないけど。
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