2008年11月22日土曜日

風呂で、フォークナーの短編

入浴中に読むものがなくなったため、
既読のフォークナー短編集の中から「乾燥の九月」を再読。
原題は「Dry September」
新潮文庫版・龍口直太朗訳です。

フォークナーは大学生の時の英語教材だったので、
(日本語のものですが)折々読んでいるが、やっぱり難しいなあ。。。
20歳の頃は、良さどころか、テーマすらうまくつかめなくて、
しかも英訳の授業だから、もちろん英語を読むわけで。。。

しかしその後、少しずつ短編を読み、
長編を読み、理解できる部分が出てきて、
今ではすごいなあ…と。
heavy &serious &too hardだけど。
そして、彼の小説は難解で、
完全に理解できているわけでもないけど。

教訓は何も語られず、明るいエンディングもなく、
とってつけた無理な解決もなく、乾いた終わり方はいつもの通り。

ラストの章は、ものすごく素晴らしい。
リアルで、虚しくて、淋しくて。。。でも名文。

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